Microsoft 365 Copilotを起動しても真っ白で表示されない?場合の対処法

Microsoft 365 Copilotは、WordやExcel、Teamsなどの日常的なアプリケーションにAIの力を統合し、生産性を飛躍的に向上させてくれるアシスタントアプリです。しかし起動しようとした際に、画面が真っ白になって何も表示されず、どうにもできない事がまれにあります。

M365 Copilotを起動すると、上の画像のようにアプリケーションのウィンドウは表示されるものの、中身が真っ白で何も操作できない、という症状が発生することがあります。再起動しても改善しない場合がほとんどで、ちょっと途方に暮れてしまいます・・・。

簡単な解決策:タスクバーからCopilotを完全に終了する

複雑な設定変更や再インストールを試す前に、ぜひ以下の手順を試してみてください。多くの場合、この簡単な操作で問題が解決する可能性があります。

手順

  1. タスクバーを確認する
    Windowsの画面下部にあるタスクバーに表示されている、Microsoft 365のアイコン(カラフルなデザインのアイコン)を探します。
  2. アイコンを右クリックする
    Microsoft 365のアイコンをマウスで右クリックします。
  3. 「Microsoft 365 Copilot を終了する」を選択する
    表示されたメニューの中から、一番上の「Microsoft 365 Copilot を終了する」という項目を探し、クリックします。これにより、バックグラウンドで動いているCopilotのプロセスが完全に終了します。
  4. 再度Copilotを起動する
    改めて、通常の手順でMicrosoft 365 Copilotを起動してみてください。

この手順で、前回起動時の不具合がリセットされ、正常にログイン画面が表示されて利用できるようになるケースが多いです。Microsoft 365 Copilotが白い画面になって表示されないという問題に直面した際は、まず慌てずにタスクバーからアプリケーションを完全に終了させる方法をお試しください。このシンプルで迅速な手順が、多くの場合で最も効果的な解決策となる可能性があります。

YAMAHAルーターRTXのコンソール接続で文字化け?TeraTermの設定変更で解決!

古いヤマハルーターをTeraTermで操作している際に、日本語の表示が文字化けしてしまい、困った経験はありませんか?設定情報を確認しようとしても、意味不明な文字列が表示されては作業になりません。
特にコマンドを間違えた時など・・・わけワカメ状態になってしまいます。

この文字化けは、簡単な設定変更で解決できます。YAMAHAルーターで文字化けが起こる原因と、TeraTermの文字セットを変更して正しく日本語を表示させる手順を解説します。

文字化けの原因は文字コードの違い

ヤマハルーターのコンソールにTeraTermで接続した際に文字化けが発生する主な原因は、文字コードの不一致です。

  • ヤマハルーター側: 日本語の文字コードとして「Shift-JIS (SJIS)」を使用しています。
  • TeraTerm側: デフォルトの文字コードが「UTF-8」になっています。

このように、ルーターが送信するSJISのデータを、TeraTermがUTF-8として解釈しようとするために、文字が正しく表示されず「文字化け」が発生してしまうのです。

TeraTermの文字セットを変更する簡単ステップ

この問題を解決するには、TeraTerm側の文字コード設定をヤマハルーターに合わせて「SJIS」に変更します。手順は以下の通りです。

  1. 設定画面を開く
    TeraTermのメニューバーから「設定(S)」を選択し、ドロップダウンメニューから「端末(T)…」をクリックします。
  2. 文字コードを変更する
    「端末の設定」画面が開いたら、「漢字-受信(K)」と「漢字-送信(J)」の項目を探します。デフォルトでは「UTF-8」になっていることが多いので、両方のプルダウンメニューをクリックし、「SJIS」を選択してください。
  3. 設定を保存する
    変更が完了したら、「OK」ボタンをクリックして設定画面を閉じます。これで、コンソール上の日本語が正しく表示されるようになります。次回以降もこの設定を維持したい場合は、メニューバーの「設定(S)」から「設定の保存(S)…」を選択し、設定ファイル(TERATERM.INI)に上書き保存しておきましょう。

ヤマハルーター使用時の文字化けは、TeraTermの文字コード設定を「SJIS」に変更するだけで簡単に解消できます。急なトラブルにも慌てず対応できるよう、この手順を覚えておくと便利ですよ。

Windows 11で「アプリケーションがプロビジョ-ニングされていません」とエラーが表示された時の解決方法

Windowsを使っていると、突如として「アプリケーションがプロビジョニングされていません。」という見慣れないエラーメッセージに遭遇することがあります。これは、Microsoft Store アプリが現在のユーザー向けに正しく設定されていない状態を示すものです。

エラーの原因:「プロビジョニング」とは?

このエラーメッセージを理解するために、まずは「プロビジョニング」という言葉の意味を簡単に説明します。

Windowsにおけるプロビジョニングとは、OSにプレインストールされているアプリケーションを、各ユーザーが利用できるように準備・設定するプロセスを指します。通常、Windowsに新しいユーザーアカウントでサインインすると、このプロセスが自動的に実行されます。

しかし、何らかの理由でこの自動設定に失敗したり、アプリケーションのファイルが破損したりすると、「アプリケーションがプロビジョニングされていません」というエラーが発生します。

PowerShellを使った解決手順

この問題を解決するには、管理者権限でPowerShellを起動し、特定のコマンドを実行して、Windowsストアアプリを再登録する必要があります。どこまで壊れているかわからないため、すべてのパッケージを対象に再導入するのがおすすめです。

手順1:PowerShellを管理者として実行する

  1. 画面左下の「スタートボタン」を右クリックします。
  2. 表示されたメニューから「Windows PowerShell (管理者)」または「ターミナル (管理者)」を選択します。
  3. 「ユーザーアカウント制御」の画面が表示されたら、「はい」をクリックします。

手順2:コマンドをコピーして実行する

開いた青い(または黒い)PowerShellの画面に、以下のコマンドをコピー&ペーストし、Enterキーを押して実行します。

Get-AppxPackage -AllUsers | ForEach-Object {
    Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"
}

このコマンドは、コンピュータにインストールされている全てのWindowsストアアプリを取得し、一つずつ再登録を試みるものです。処理には数分かかる場合があります。

手順3:処理の完了を待つ

コマンドを実行すると、画面に多くのテキストが流れます。処理が完了すると、入力待ちの状態に戻ります。これで、アプリの再登録は完了です。念のためPC再起動して、エラーが表示されなくなったか確認してください。

補足と注意点

  • 管理者権限が必須: この操作には必ず管理者権限のPowerShellが必要です。
  • エラーが表示される場合がある: コマンドの実行中に、赤い文字でエラーメッセージが表示されることがあります。これは、一部のシステムアプリケーションなど、再登録できないアプリがあるために表示されるものです。多くの場合、これらのエラーは無視しても問題ありません。
  • コマンドの意味: Get-AppxPackageでアプリの情報を取得し、Add-AppxPackageでその情報をもとにアプリを再登録(再インストールに近い処理)しています。

「アプリケーションがプロビジョニングされていません」というエラーは、主にWindowsストアアプリのユーザーごとの設定に問題がある場合に発生します。今回のPowerShellのコマンドを実行することで、これらのアプリを一括で再登録し、問題を解決できる可能性が高いです。同様のエラーでお困りの際は、ぜひこの手順をお試しください。

リモートデスクトップ接続でコピー&ペーストやファイル転送ができなくなった時の簡単解決策

リモートワークやサーバー管理で欠かせないリモートデスクトップ接続。しかし、これまで問題なく使えていたのに、突然ローカルPCと接続先サーバーとの間でコピー&ペーストができなくなったり、ファイルのドラッグ&ドロップ(ファイル転送)が機能しなくなったりしてお困りではありませんか?
仕方なしにテキストファイルにコピペする内容を保存して、ファイ共有で開いたCドライブに保存して、そこからさらにコピペするなど回避策はあるかと思いますがメンドイですよね。

  • ローカルPCでコピーしたテキストが、リモートデスクトップ先のサーバーに貼り付けられない。
  • サーバー上でコピーしたエラーメッセージなどを、ローカルPCのメモ帳に貼り付けられない。
  • ローカルPCにあるファイルを、リモートデスクトップの画面へドラッグ&ドロップしてコピーできない。
  • これまで出来ていたファイルのコピー&ペーストでの転送が、急にできなくなった。

これらの問題は、多くの場合、リモートデスクトップのクリップボード機能を担うプロセスに一時的な不具合が発生していることが原因のことが多いです。
Windows 11の場合は、違う原因のことが多いです。

トラブルの原因は「rdpclip.exe」です。たぶん。

リモートデスクトップ接続におけるクリップボードの共有(コピー&ペースト機能)は、「rdpclip.exe」というプロセスによって管理されています。このプロセスは「Remote Desktop Clipboard」の略で、ローカルPCとリモートPCとの間でクリップボードのデータを橋渡しする重要な役割を担っています。

何らかの理由でこのrdpclip.exeが応答しなくなったり、正常に動作しなくなったりすると、クリップボードの同期が停止し、結果としてコピー&ペーストやファイル転送ができなくなるのです。

【解決策】rdpclip.exeを再起動する

この問題を解決するための最も手軽で効果的な方法が、原因となっているrdpclip.exeプロセスを再起動することです。以下の手順で、接続先のリモートサーバー上で操作を行ってください。

手順1:タスクマネージャーを起動する

まず、リモートデスクトップで接続しているサーバー側でタスクマネージャーを起動します。
キーボードの Ctrl + Shift + Esc を押すか、タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を選択してください。

手順2:「rdpclip.exe」のタスクを終了する

  1. タスクマネージャーが開いたら、「詳細」タブをクリックします。
  2. プロセスの一覧が表示されるので、「名前」列を基準にrdpclip.exeを探します。
  3. rdpclip.exeを見つけたら、それを選択し、右下にある「タスクの終了」ボタンをクリックします。

もしrdpclip.exeが一覧にない場合は、すでにプロセスが異常終了している可能性があります。その場合は、次の手順3に進んでください。

手順3:新しいタスクとして「rdpclip.exe」を実行する

  1. タスクマネージャーの左上にある「ファイル」メニューをクリックし、「新しいタスクの実行」を選択します。
  2. 「新しいタスクの作成」というウィンドウが表示されたら、入力欄に rdpclip.exe と入力し、「OK」ボタンをクリックします。

これで、rdpclip.exeプロセスが新しく起動され、クリップボードの機能がリフレッシュされます。

手順4:動作を確認する

操作完了後、再度リモートデスクトップ接続を行ってみてください。
ローカルPCとサーバー間でテキストのコピー&ペーストやファイルの転送が正常に行えるか確認してください。多くの場合、この手順で問題は解決するはずです。

それでも解決しない場合の確認事項

上記のrdpclip.exeの再起動を試しても問題が解決しない場合は、以下の点も確認してみてください。

  • リモートデスクトップ接続の設定: 接続元のPCでリモートデスクトップ接続アプリを起動し、「オプションの表示」から「ローカルリソース」タブを開きます。「クリップボード」にチェックが入っているか確認してください。
  • サーバーのポリシー設定: 企業のセキュリティポリシーなどにより、サーバー側でクリップボードのリダイレクト機能が意図的に無効化されている場合があります。この場合は、システム管理者に確認が必要です。

リモートデスクトップ接続中のクリップボードトラブルは、作業効率を大きく低下させる厄介な問題ですが、rdpclip.exeの再起動という簡単な手順で解決できることがほとんどです。サーバー自体の再起動は不要なため、他のユーザーへの影響も最小限に抑えられます。同様の症状でお困りの際は、ぜひこの方法をお試しください。

【解決策】BitLockerのPIN/パスワードの入力画面が真っ青なときの対応方法

Windowsのドライブ暗号化機能「BitLocker」を使用していて、PCを起動すると表示される青い画面に文字がなく、PINやパスワードの入力欄が出ない。しかし、PIN/パスワードを入力後にEnterキーを押すとWindowsが正常に起動する、という不思議な現象に遭遇することがあります。

この現象の多くは、Windowsの起動情報を管理しているブート構成データ(BCD)や、UEFIファームウェアが使用するEFIシステムパーティション(ESP)内のファイルが、何らかの理由で破損または不整合を起こしていることが原因のことが多いです。BCDの言語パックが読み込めない場合もこのような事象になります。

BitLockerを有効にすると、OSが起動する前に認証を求める「プリブート認証」画面が表示されます。しかし、ブート関連のファイルに問題があると、この認証画面を正しく描画できず、背景の青い画面だけが表示されてしまうのです。

キーボード入力で先に進めるのは、画面には表示されていないものの、バックグラウンドでは認証プロセスが待機状態になっているためです。

コマンドを使った修復手順

この問題を解決するには、ブート構成データを再構築するのが最もお手軽な方法です。Administrators権限(管理者)を持つアカウントを使って、以下の手順に従って、コマンドプロンプトで修復作業を行います。


ステップ1:管理者としてコマンドプロンプトを起動

  1. Windowsのスタートボタンを右クリックし、「Windows PowerShell (管理者)」または「コマンドプロンプト (管理者)」を選択します。
  2. 「ユーザーアカウント制御」の画面が表示されたら、「はい」をクリックします。

ステップ2:EFIシステムパーティション(ESP)をマウント

まず、ブート関連のファイルが格納されているEFIシステムパーティションに、一時的なドライブ文字(ここでは Y:)を割り当てます。

以下のコマンドを入力し、Enterキーを押してください。

mountvol y: /s
このコマンドは、システムパーティションをYドライブとしてマウント(接続)するものです。

ステップ3:ブート構成データ(BCD)を再構築

次に、Windowsのブートファイルを再構築し、システムパーティションに正しくコピーします。

以下のコマンドを入力し、Enterキーを押してください。

bcdboot C:\Windows /s y: /f uefi /l ja-jp

コマンドが成功すると、「ブート ファイルは正常に作成されました。」と表示されます。

コマンドの意味:

  • bcdboot C:\Windows: C:\Windows フォルダにある起動ファイルを使用します。
  • /s y:: ブートファイルを書き込む先のシステムパーティション(先ほどマウントしたYドライブ)を指定します。
  • /f uefi: ファームウェアのタイプがUEFIであることを指定します。
  • /l ja-jp: 言語(ロケール)を日本語に設定します。

ステップ4:PCを再起動

コマンドプロンプトを閉じて、PCを再起動します。

再起動後、BitLockerのPINやパスワードを入力する画面が正常に表示されるか確認してください。

Windows 11が勝手にスリープになる原因は?「スリープの理由: System Idle」の場合の対処法

Windows 11 ProでLM Studioを使ってAIで遊ぶときに、常時起動させるために電源プランで「高パフォーマンス」を選択して一晩放置してみました。
朝起きてみるとPCのファンが回っておらず、起動させてイベントビューアーを見たら、スリープの理由が『System Idle』になっているという事象に遭遇。この記事では、Windows 11が意図せずスリープ状態になる問題、特にその原因が「System Idle」である場合の具体的な解決策を記載します。

記録されるイベントログは下記の内容でした。

ログの名前:         System
ソース:           Microsoft-Windows-Kernel-Power
日付:            2025/10/07 22:15:16
イベント ID:       42
タスクのカテゴリ:      (64)
レベル:           情報
キーワード:         (1024),(4)
ユーザー:          N/A
コンピューター:       LAPTOP-BQB9QPJI
説明:
システムがスリープ状態になります。

スリープの理由: System Idle

なぜ「System Idle」で勝手にスリープするのか?

Windowsには、ユーザーがPCを操作していないアイドル状態が一定時間続くと、自動的にスリープに移行する「システム無人スリープタイムアウト」という機能があります。これは、Wake On LAN(WOL)や特定のイベントによってPCが自動で起動した後、何も操作がない場合に再びスリープさせるための省電力機能です。

しかし、この機能が通常のスリープからの復帰後にも意図せず作動してしまい、デフォルトで設定されている「2分」という短い時間で再びスリープに入ってしまうことがあります。

この設定は通常、電源オプションの詳細設定画面には表示されていません。そのため、ユーザーが気づかないうちにこの機能によってPCがスリープ状態になってしまうのです。
特に、メーカー製PCの場合に多く出る事象で、インストールメディアを使用して自分でOSを導入した場合はあまり出ることはないと思います。

レジストリ編集で電源プランに「システム無人スリープタイムアウト」を表示

この問題を解決するには、レジストリを編集して、電源オプションでは通常隠されている「システム無人スリープタイムアウト」の設定を表示させ、その時間を変更する必要があります。

手順1:レジストリエディタを起動する

  1. タスクバーの検索ボックスに「regedit」または「レジストリエディタ」と入力します。
  2. 表示された「レジストリエディタ」をクリックして起動します。
  3. 「ユーザーアカウント制御」のダイアログボックスが表示されたら、「はい」をクリックします。

手順2:目的のレジストリキーに移動する

  1. レジストリエディタの上部にあるアドレスバーに、以下のパスをコピーして貼り付け、Enterキーを押します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Power\PowerSettings\238C9FA8-0AAD-41ED-83F4-97BE242C8F20\7bc4a2f9-d8fc-4469-b07b-33eb785aaca0

手順3:「Attributes」の値を変更する

  1. 右側のペインに表示されている「Attributes」という名前の項目をダブルクリックします。
  2. 「値のデータ」のボックスが表示されます。現在の値が「1」になっているのを「2」に変更し、「OK」ボタンをクリックします。

この操作により、電源オプションの詳細設定に隠されていた「システム無人スリープタイムアウト」の項目が表示されるようになります。

電源オプションでスリープ時間を変更する

レジストリの編集が完了したら、最後に電源オプションでスリープまでの時間を設定します。

  1. タスクバーの検索ボックスに「電源プランの編集」と入力し、表示された項目をクリックします。
  2. 「プラン設定の編集」ウィンドウが表示されたら、「詳細な電源設定の変更」をクリックします。
  3. 「電源オプション」ダイアログが表示されます。「スリープ」の項目を展開すると、先ほど表示させた「システム無人スリープタイムアウト」が現れます。
  4. この項目を展開し、「バッテリ駆動」と「電源に接続」の両方の時間を、デフォルトの「2分」から任意の値、例えば「0」を入力すると、この機能が無効になります。
  5. 「適用」→「OK」の順にクリックして設定を保存します。

これで、意図せず短時間でスリープしてしまう問題が解決されるはずです。

Let’s noteのファンクションキーが効かない?そんな時の解決策は「System Interface Manager」を導入しよう

パナソニックのノートパソコン「Let’s note」は、その頑丈さとバッテリーの持ちで多くのビジネスパーソンに愛用されています。しかし、OSの再インストールやアップデートを行った際に、これまで使えていた輝度調整や音量調整などのファンクションキーが効かなくなって困った経験はありませんか?

そんな場合の、原因と簡単な解決策について解説します。

ファンクションキーが効かなくなる原因

Let’s noteのファンクションキーは、キーボードの「Fn」キーと「F1」~「F12」キーを組み合わせて使うことで、画面の明るさ調整や音量変更といった便利な機能を実現しています。これらの特殊な機能は、Windowsに標準で搭載されているドライバーだけでは動作しません。

動作させるためには、パナソニックが提供している専用のドライバーソフトウェアが必要となります。OSを再インストールすると、これらの専用ドライバーが消えてしまうため、ファンクションキーが反応しなくなってしまうのです。

解決策は「System Interface」のインストール

この問題を解決するのが、「System Interface」というソフトウェアです。これは、パナソニック製コンピューターの各種設定をまとめて変更できるようにするもので、ファンクションキーの動作にも関わっています。

Panasonicの公式サイトからご自身のLet’s noteの機種に対応した「System Interface」をダウンロードし、インストールすることで、再びファンクションキーが使えるようになります。

インストール手順

  1. パナソニックのサポートページへアクセス
    まずは、パナソニックの公式サポートページにある「導入済みドライバー」のページにアクセスします。
    https://jp-pc-support.connect.panasonic.com/pre-in
  2. お使いの機種のドライバーを検索
    お使いのLet’s noteの型番を入力し、関連するドライバー一覧を表示させます。
  3. 「System Interface」をダウンロード・インストール
    一覧の中から「System Interface」を見つけ、ダウンロードします。ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めてください。

例えば、CF-SR4Aの場合は下記3つをインストールすることで[Fn]キーが使えるようになります。
・System Interface Device Drivers with UN – 0040
・System Interface Device Driver – 0019
・System Interface Manager

「System Interface Device」が低レベルドライバーでキーボードから直接操作を行うようなもの、「System Interface Manager」がWindowsの2画面時の切り替え(F3)などのOSと連携するものとなります。

多くの場合、これだけでファンクションキーが正常に動作するようになります。もしこれでも改善しない場合は、キーボードが壊れているかもしれないので、修理に依頼して診断をおすすめします。

古いPCでもWindows 11 24H2へ!システム要件を回避してOSをWindows 10からWin11にアップグレードする方法

Windows 10のサポート終了が2025年10月14日に迫り、Windows 11へのアップグレードや買い替えを検討している人も多いと思います。

Windows 11では機能強化された反面、CPUがCore第7世代以前ではインストールできなかったり、TPM 2.0チップが搭載されていないとチェックではじかれていたり、厳しいシステム要件のためにアップグレードを諦めている方も多いのではないでしょうか。

要件を満たしてないと下記のように表示されます。
 × PCはTPM 2.0をサポートしている必要があります。
 × システムディスクは 64GB 以上である必要があります。
 × このバージョンのWindowsでは、プロセッサがサポートされていません。

今回、そんなシステム要件を満たさないPC(Windows 10)に、非公式な方法でWindows 11 24H2をインプレースアップグレードする手順を解説します。


アップグレード手順

Step 1: Windows 11 24H2 ISOファイルのダウンロードとマウント

  1. Microsoftの「Windows 11をダウンロードする」ページにアクセスします。
  2. 「x64 デバイス用 Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする」セクションで、「Windows 11 (x64 デバイス用のマルチエディション ISO)」を選択し、ダウンロードします。
  3. ダウンロードしたISOファイルを右クリックし、「マウント」を選択します。 これにより、ISOファイルが仮想的なDVDドライブとしてPCに認識されます。(例:Dドライブ)

Step 2: コマンドプロンプトからセットアップを実行する

  1. スタートメニューを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択して開きます。
  2. まず、マウントしたISOファイルのドライブに移動します。例えば、D:ドライブにマウントされた場合は、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
    D:
  3. 次に、以下のコマンドを入力してEnterキーを押し、セットアップを起動します。
    setup.exe /product server

(うまくいかない場合)代替手順

もし上記の方法でうまくいかない場合は、sourcesフォルダに移動して、setupprep.exeを実行する方法もあります。

  1. 管理者として開いたターミナル(コマンドプロンプト)で、まずマウントしたドライブに移動します。(例:D:)
  2. 次にsourcesフォルダに移動します。
    cd sources
  3. 最後に以下のコマンドを実行します。
    setupprep.exe /product server

Step 3: インストールを進める

  • コマンドを実行すると、「Windows Serverのインストール」という画面が表示されることがありますが、問題ありません。 そのまま画面の指示に従って進めてください。
  • 「引き継ぐものを選択」の画面では、個人用ファイルとアプリが引き継がれる設定になっていることを確認し、インストールを完了させます。

なぜこの方法でシステム要件を回避できるのか?

この手順の鍵は、/product serverというコマンドオプションにあります。見ただけでわかるかもしれませんが、このオプションを付けてセットアップを実行すると、インストーラーはWindows 11ではなく「Windows Server」をインストールするモードで動作します。

実はWindows Serverは、クライアント版のWindows 11とは異なり、TPM 2.0や特定のCPUといった厳しいシステム要件が課せられていません。 そしてOSとしては、Windows 11もWindows Serverもカーネルコアは同じです。そのため、このモードを利用することで、通常はブロックされてしまうハードウェア要件のチェックをバイパスし、インストールを進めることができるのです。

セットアップ画面には「Windows Server」と表示されますが、実際には現在インストールされているWindows 10のエディション(HomeやPro)がそのままWindows 11に引き継がれてアップグレードされます。

本来であればWindows 11 24H2へアップグレードできない古いWindows 10 PCでも、この裏技的な手順を使用すれば簡単にアップグレードできます。
ただ、これは非公式な方法であり、予期せぬリスクを伴います。今後のパッチについては、正常に適用できない場面も出てくるかと思います。また実行する際は、必ずデータのバックアップを取得し、何が起きても自己責任で対応するという覚悟の上で慎重に行ってください。