SKYSEA Client View 20.2未満の場合、USBデバイスが読み取り専用となる設定を回避して自由に書き込みを行う方法

SKYSEA Client View 20.2以降では使えません。古いバージョンだとUSBへ自由に書き込み可能。

SKYSEAでUSB書き込み制限を行っている環境はよくあると思いますが、至急USBに書き込みたいという要件もあったりしますよね。そんなときに、いちいち情シスや管理者に連絡して制限解除してもらったりするのも面倒なものです。
そんな時に、下記の手順を行うことでUSBに書き込むことが出来ます。

なおこれは脆弱性ではなく、仕様とのサポート回答でした。またSKYSEAバージョン20.2以降へのアップデートで書き込み制限が可能になりますが、書き込み時のアラート通知機能は最新版でも未対応です。

■前提

・PC管理者権限(Administrators)であること
・SKYSEA Client View 20.2未満であること

■事象の概要

SKYSEA Client ViewでUSBデバイスへの書き込みを禁止する設定を行っているにもかかわらず、一部のデバイスで書き込みができてしまいます。
これは、SKYSEA Client Viewの仕様に起因しています。書き込み制御の対象となるのは、PC上でドライブレター(例:D:\やF:\など)として認識されるデバイスのみとなっており、ドライブレターを持たない形式で認識されるデバイスは、Ver20.2未満では制御の対象外となっていました。

■手順

1.USBをPCに接続して「ディスクの管理」(diskmgmt.msc)を開く。USBを選択して右クリックを行い「ドライブ文字とパスの変更」を押す。

2.現在設定されているドライブレターを選択して「削除」をおす。

3.確認が出るので「はい」を押す。

4.再度「ディスクの管理」でUSBを選択して右クリックを行い「ドライブ文字とパスの変更」を押す

5.「追加」ボタンを押す

6.「次のからのNTFSフォルダーにマウントする」を選択して、任意の空のフォルダを参照してOKを押す。

7.フォルダに対して読み書きをすることで、USBへ書き込みを行える

まとめ

  • 事象:Ver.20.1以前では、ドライブレターを持たないUSBデバイスへの書き込みが制限できない(製品の制限事項)。
  • 見解:PC管理者権限が必要なため、SKY側は脆弱性ではないと判断しているようです。
  • 対策バージョン20.2以降へのアップデートで、書き込み制限が可能になります。
  • 課題:書き込み時のアラート通知機能は、最新版でも未対応です。

情シス担当としては、一刻も早くバージョンアップする必要がありそうですね。

【Excelマクロトラブル】ボタンを押してもマクロが動かない!原因と解決策は「デュアルディスプレイ」「フォームコントロール」への乗り換え

「昨日まで問題なく動いていたExcelマクロが、なぜか今日になったら動かない…」

Excelで業務効率化を図っている方なら、一度はこんな冷や汗をかく経験があるかもしれません。マクロが動かないと、焦りますよね。

実は先日、まさにこの現象に遭遇しました。色々と原因を切り分けていくと、意外なところに落とし穴が。それは、デュアルディスプレイ環境と「ActiveX コントロール」のボタンの相性問題でした。

今回は、このニッチで厄介な問題の切り分けから、具体的な解決策までを詳しくご紹介します。

事件発生!マクロ実行ボタンが沈黙

いつものようにマクロを組んだExcelファイルを開き、実行用のボタンをクリック。しかし、うんともすんとも言いません。マクロが実行される気配が全くないのです。

「あれ?マクロ無効にでもなってる?」

最初に疑ったのは、基本的なExcelの設定です。例えば下記などですね。

【試したこと①】一般的なトラブルシューティング

まずはマクロやActiveXが動作しない時の定番チェック項目を確認しました。

  • トラストセンターのActiveX設定
    • [ファイル] > [オプション] > [トラストセンター] > [トラストセンターの設定] > [ActiveXの設定]
    • 「先に確認メッセージを表示してから、最低限の制限を適用してすべてのコントロールを有効にする」に設定。
    • → 改善せず
  • ファイルのプロパティ
    • 対象のExcelファイルを右クリック > [プロパティ]
    • 「セキュリティ:このファイルは他のコンピュータから取得したものです…」のメッセージと「許可する」チェックボックスがあるか確認。
    • → そもそもこの項目が表示されておらず、設定変更できず
  • トラストセンターのマクロ設定
    • [マクロの設定]で「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」になっていることを確認。
  • メッセージバーの設定
    • [メッセージバー]で「アクティブコンテンツがブロックされた場合、すべてのアプリケーションにメッセージバーを表示する」になっていることを確認。

これらの設定はすべて問題ありませんでした。マクロを有効にするためのメッセージバーも表示され、コンテンツの有効化は済んでいます。にもかかわらず、ボタンは反応しません。

原因の切り分けで見えてきた「ある環境」

基本的な設定に問題がないとなると、次に疑うべきは「環境」です。

  1. マクロのコードは正しいか?
    → VBE(Visual Basic Editor)を開き、手動でマクロを実行(F5キー)すると、問題なく動作しました。コード自体にエラーはなさそうです。
  2. 他のPCでは動くか?
    → 別のPCで同じファイルを開くと、問題なくボタンが動作しました。

この時点で、問題はファイルやマクロのコードではなく、私のPC環境に依存する何かであることが濃厚になりました。

そして、ふと気づきます。
「そういえば最近、作業効率化のためにデュアルディスプレイにしたな…」

まさかと思いつつ、Excelのウィンドウをメインディスプレイに移動させてボタンをクリックしてみると…

動きました!

再度、サブディスプレイにウィンドウを移動してクリックすると、また沈黙。
原因はこれでした。サブディスプレイ側でExcelを開いていると、マクロ実行用の「ActiveX コントロール」のボタンが機能しなかったのです。

なぜActiveXボタンは動かなかったのか?

この現象は、Excelのバージョン、Windowsのアップデート、グラフィックドライバなどが複雑に絡み合って発生する、環境依存の不具合だと考えられます。結構古い記事などでもActiveXがサブディスプレイ側で動作しないといった事象があったようです。

ActiveXコントロールは、Windowsの機能を深く利用するリッチな部品ですが、その分、こうした環境の変化に影響を受けやすいという側面があります。根本的な原因を特定して解消するのは、非常に困難なケースが多いのが現実です。

解決策:さよならActiveX!「フォームコントロール」を使おう

根本原因の解決が難しいなら、アプローチを変えましょう。
幸い、Excelにはボタンを設置する方法がもう一つあります。それが「フォームコントロール」です。

ActiveX コントロールフォームコントロール
特徴高機能、プロパティが豊富
見た目のカスタマイズ性が高い
シンプル、互換性が高い
安定して動作する
弱点環境依存の不具合が起きやすい機能やデザインがシンプル

今回のケースのように、マクロを実行するだけのシンプルなボタンであれば、互換性が高く安定している「フォームコントロール」への乗り換えが最も確実で手早い解決策です。

【簡単3ステップ】フォームコントロールのボタンに乗り換える方法

マクロのコードを1行も変更する必要はありません。ボタンを入れ替えるだけです。

Step 1: 開発タブからボタンを挿入

  1. Excelのリボンから[開発]タブをクリックします。(※表示されていない場合は、[ファイル] > [オプション] > [リボンのユーザー設定]で[開発]にチェックを入れてください)
  2. [挿入]をクリックし、「フォームコントロール」の中から[ボタン]を選択します。

Step 2: ボタンを配置してマクロを登録

  1. シート上のボタンを置きたい場所でドラッグして、ボタンを作成します。
  2. ボタンを配置すると、自動的に「マクロの登録」ダイアログボックスが開きます。
  3. ここで、このボタンで実行したいマクロを選択し、[OK]をクリックします。

Step 3: 古いボタンを削除

新しいボタンが問題なく動作することを確認したら、今まで使っていた古いActiveXのボタンは削除してしまいましょう。(ActiveXコントロールを削除するには、開発タブの「デザインモード」をオンにしてから選択・削除します)

たったこれだけで、デュアルディスプレイのどちらの画面にExcelがあっても、問題なくマクロが実行できるようになりました!

まとめ

今回のExcelマクロトラブルから得られた教訓は以下の通りです。

  • デュアルディスプレイ環境では、ActiveXコントロールが正常に動作しない場合がある。
  • 一般的なトラストセンターの設定を見直しても解決しないときは、PC環境(特にディスプレイ環境)を疑ってみる。
  • 原因不明の不具合に直面したら、安定性の高い「フォームコントロール」への乗り換えが有効な解決策になる。

もし、あなたも同じように「Excelボタンが動かない!」と悩んでいたら、ぜひ今回の「フォームコントロールへの乗り換え」を試してみてください。2画面は手放せないのでActiveXを手放しましょう(笑)

Teams起動時に「Edge WebView2を取得する」が表示され、インストールしようとすると「既にシステムにインストールされています」表示される時の対処法

「さあ、仕事(あるいはオンライン授業)を始めよう!」とMicrosoft Teamsを起動したら、突然表示される見慣れないエラーメッセージ。してして、という謎メッセージ。

「問題が発生しました」「Teamsを実行するために必要なコンポーネントが見つかりません。伝ロードしてインストールして」「Edge Webview2 を取得する」

指示通りに取得するボタンを押してWebView2をインストールしようとすると、今度はこんなメッセージが。

「インストールできませんでした。Microsoft Edge Webview2 Runtime は既にシステムにインストールされています。」

Teamsは起動しない、WebView2はインストールできない…この堂々巡りのループに陥ってしまった方はいませんか?

この厄介な問題を解決する簡単な手順と、その原因について解説します。

問題の状況整理

まず、多くの人が直面する状況を整理してみましょう。

  1. Microsoft Teamsを起動しようとすると、「WebView2 ランタイムをインストールしてください」という趣旨のメッセージが表示され、Teamsが起動しない。
  2. メッセージ内のリンクや公式サイトから「Microsoft Edge WebView2 ランタイム」のインストーラーをダウンロードして実行する。
  3. すると、「インストールは不要です。この製品は既にインストールされています。」というメッセージが表示され、インストールが完了しない。

結果として、先に進むことも戻ることもできず、Teamsが使えない状態が続いてしまいます。

解決策:インストーラーを「管理者として実行」する

結論から言うと、この問題はWebView2のインストーラーを「管理者として実行」することで解決できます。

手順は非常にシンプルです。

ステップ1:Edge WebView2 ランタイムのインストーラーをダウンロード

まだ手元にない場合は、まず公式サイトからインストーラーをダウンロードします。

  1. Microsoft Edge WebView2 公式サイトにアクセスします。
  2. ページを少し下にスクロールし、「Evergreen スタンドアロン インストーラー」という項目を探します。
  3. お使いのPCに合わせて「x64」または「x86」、「ARM64」のいずれかの「ダウンロード」ボタンをクリックします。(一般的にはx64で問題ありません)
  4. ライセンス条項に同意し、インストーラー(MicrosoftEdgeWebView2RuntimeInstallerX64.exeのようなファイル名)をダウンロードします。

ステップ2:インストーラーを「管理者として実行」する【最重要】

ここが最も重要なポイントです。

  1. ダウンロードしたインストーラーのファイルをダブルクリックで開くのではなく右クリックします。
  2. 表示されたメニューから 「管理者として実行」 を選択します。
  3. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というユーザーアカウント制御の画面が表示されたら、「はい」をクリックします。

通常の実行では「既にインストール済み」と表示されてしまいますが、「管理者として実行」することで、既存のファイルや設定を強制的に上書き・修復する形でインストールが進行します。

ステップ3:Teamsを起動する

WebView2のインストールが完了したら、PCを一度再起動することをお勧めします。
再起動後、改めてMicrosoft Teamsを起動してみてください。今度はエラーが表示されることなく、正常に起動するはずです。

なぜこの問題が起きるのか?【原因の考察】

では、なぜ「インストール済み」にもかかわらず、このようなエラーが発生したのでしょうか。
断定はできませんが、考えられる主な原因は「権限の不整合」「レジストリ情報の破損」です。

  • 権限の不整合
    Windowsでは、アプリケーションのインストール情報がユーザーごと、あるいはシステム全体で管理されています。何らかの理由で、Teamsが参照している「WebView2がインストールされていない」という情報と、インストーラーが確認する「WebView2はインストール済みである」というシステムの情報に食い違いが生じてしまった可能性があります。
  • レジストリ情報の破損
    WebView2のインストール状態を記録しているWindowsの「レジストリ」というデータベースの一部が、破損したり不整合を起こしたりした可能性も考えられます。このため、アプリケーション(Teams)は正しく情報を読み取れず、インストーラーは中途半端な情報を基に「インストール済み」と判断してしまっていたのかもしれません。

「管理者として実行」 することで、通常のユーザー権限ではアクセスできないシステム領域の情報を強制的に書き換え、この不整合を解消することができます。これにより、システム全体で「WebView2は正しくインストールされている」という状態にリセットされ、Teamsも正常に認識できるようになった、と考えるのが自然です。

まとめ

もしTeamsの起動時にWebView2のエラーで足止めされてしまったら、以下の手順を試してみてください。

  1. Edge WebView2のインストーラーを公式サイトからダウンロードする。
  2. インストーラーを右クリックし、「管理者として実行」でインストールする。
  3. PCを再起動し、Teamsを起動してみる。

原因は権限周りの複雑な問題のようですが、解決策は意外とシンプルです。同じ問題でお困りの方の助けになれば幸いです。

Intel Iris Xe Graphicsドライバが「データが無効です」でインストールできない時の対処法

「ある日突然、外部モニタに出力しようとしても、デュアルモニターに出来なくなった…」
「デバイスマネージャーを見たら、Intel Iris Xe Graphicsにエラー(!)マークが…」

そんな場面に遭遇したので対処法を書いておきます。

まず単純に考えるのがグラフィックドライバの再インストール。メーカーサイトやIntel公式サイトから最新のグラフィックドライバをインストールしようとしても、「データが無効です。」というエラーメッセージが表示されて失敗してしまう状態でした…。困ります。

いつから発生していたか見てみると、Windows Updateより2025年5月30日に公開されたIntel Graphicsドライバ「バージョン 32.0.101.6874」あたりから、この問題がでているようです。なぜそう思ったかというと、そのドライバ以降に新しいバージョンが出ているのですが、すべてインストールに失敗しているのでこれが原因かなぁと。

そんなわけで、古いドライバと新しいドライバの競合が原因で発生するこの問題を、定番のツール「DDU(Display Driver Uninstaller)」を使って解決する方法を解説します。

【注意】
本記事で紹介する方法は、システムの根幹に関わるドライバの削除・再インストール作業を含みます。手順を誤るとシステムが不安定になる可能性もありますので、必ず自己責任のもとで慎重に作業を行ってください。

問題の概要

  • デバイス: Intel Iris Xe Graphics
  • 症状: デバイスマネージャーでエラーが表示される。
  • エラー: ドライバをインストールしようとすると「データが無効です。」と表示され失敗する。
  • 原因(推測): 既存の古いドライバが完全に削除されず、新しいドライバとの間で競合を起こしている。

解決手順:DDUを使ったドライバのクリーンインストール

これから行う作業の大きな流れは以下の通りです。

  1. 事前準備: 万が一に備え、システムのバックアップと設定変更を行う。
  2. 完全削除: DDUを使い、PCからIntelのグラフィックドライバを根こそぎ削除する。
  3. 手動インストール: 最新のドライバを「インストーラーを使わずに」手動でインストールする。

では、具体的な手順を見ていきましょう。

ステップ1:万全の事前準備

作業を始める前に、PCを安全な状態にしておきます。

万が一トラブルが発生した際に、作業前の状態に戻せるように「復元ポイント」を作成します。

  1. [設定] → [システム] → [詳細情報] と進み、[システムの詳細設定] をクリックします。
  2. 「システムのプロパティ」ウィンドウが開くので、[システムの保護] タブを選択します。
  3. [作成] ボタンをクリックし、「DDU実行前」など分かりやすい名前を付けて復元ポイントを作成します。
    (※後述のDDU実行時に自動で作成されますが、念のため手動でも行っておくとより安心です。)

作業中にWindows Updateが勝手に別のドライバをインストールしてしまうのを防ぎます。

  1. [設定] → [更新とセキュリティ] → [Windows Update] を開きます。
  2. [詳細オプション] をクリックします。
  3. 「更新の一時停止」の項目で、ドロップダウンリストから任意の日数(例:7日間)を選択し、アップデートを一時的に停止します。

BitLockerでドライブを暗号化している場合、システムに大きな変更を加えると回復キーを求められることがあります。これを避けるため、一時的に保護を中断します。

  1. [コントロールパネル] → [BitLockerドライブ暗号化] を開きます。
  2. 該当するドライブの [保護の中断] をクリックし、確認画面で「はい」を選択します。

ステップ2:DDUで既存ドライバを完全削除

いよいよ、問題の原因となっている古いドライバを完全に削除します。

  1. まず、定番のドライバ削除ツール「Display Driver Uninstaller (DDU)」を公式サイトからダウンロードします。
  2. ダウンロードした DDU v18.x.x.x_setup.exe などのファイルをデスクトップ等にコピーし、管理者として実行します。
  3. 言語選択(日本語でOK)、同意、インストール先(デフォルトでOK)と進み、インストールを完了させます。
  4. DDUを起動すると、いくつかのポップアップが表示されます。
    • アップデート通知 → 「いいえ」 を選択
    • オプション画面 → 何も変更せず 「閉じる」
    • セーフモード推奨 → 「OK」 をクリックすると、PCが自動でセーフモードで再起動します。(セーフモードでの実行が最も安全で確実です)
  5. セーフモードでDDUが起動したら、以下の通りに設定して実行します。

    • デバイスタイプを選択: GPUデバイスを選択: Intel右側の一番上にある 削除して再起動 ボタンをクリックします。

    処理が始まると、Intel関連のグラフィックドライバがレジストリを含めて完全に削除されます。完了後、PCは自動的に通常モードで再起動します

※リモートデスクトップで作業している場合
再起動後、グラフィックドライバがないため一時的にリモート接続ができなくなります。コマンドプロンプトで ping [ホスト名] -t を実行し続け、疎通が確認できたら再度リモートデスクトップ接続を行ってください。

ステップ3:最新ドライバの手動インストール

PCがクリーンな状態になったので、最新のドライバをインストールします。
念のため、再度BitLockerの保護を中断しておきましょう。

Intelの公式サイトから、お使いのグラフィックスに対応した最新のWindows DCHドライバをダウンロードします。

ここが重要です。ダウンロードした .exe ファイルを直接実行せず、7-Zip などの解凍ソフトを使ってフォルダに展開(解凍)します。余計なアプリがインストールされてもよければ、そのまま実行すれば大丈夫です。

  • .exe ファイルを右クリック → [7-Zip] → [ここに展開] を選択

gfx_win_101.xxxx のような名前のフォルダが作成されればOKです。

最後の仕上げです。デバイスマネージャーから直接ドライバを指定してインストールします。

  1. スタートボタンを右クリックし、[デバイス マネージャー] を選択します。
  2. [ディスプレイ アダプター] の下にある [Microsoft 基本ディスプレイ アダプター] (またはエラー状態のIntel Iris Xe Graphics)を右クリックし、[ドライバーの更新] を選択します。
  3. [コンピューターを参照してドライバーを検索] をクリックします。
  4. [参照] ボタンを押し、先ほど 7-Zipで解凍したフォルダ(例: gfx_win_101.6881)の中にある Graphics フォルダを選択し、[OK] をクリックします。
  5. [次へ] をクリックすると、ドライバのインストールが開始されます。

※「このデバイスに最適なドライバーが既にインストールされています」と表示された場合
この場合は、ドライバ情報ファイル(.inf)を直接指定します。

  1. 上記手順4の画面で [コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します] をクリックします。
  2. [ディスク使用] ボタンをクリックします。
  3. [参照] をクリックし、解凍したフォルダ内の Graphics フォルダにある iigd_dch.inf ファイルを選択して [開く] → [OK] をクリックします。
  4. モデル一覧に「Intel(R) Iris(R) Xe Graphics」が表示されるので、選択して [次へ] をクリックし、インストールを完了させます。

インストールが完了したらPCを再起動します。

完了後の確認と後片付け

  1. デバイスマネージャーの確認: 再起動後、デバイスマネージャーを開き、ディスプレイアダプターの「Intel Iris Xe Graphics」からエラーマークが消えていることを確認します。
  2. BitLockerの再開: [コントロールパネル] → [BitLockerドライブ暗号化] を開き、[保護の再開] をクリックします。
  3. Windows Updateの再開: [設定] → [更新とセキュリティ] → [Windows Update] で [更新の再開] をクリックし、設定を元に戻します。

DDUを使って既存のドライバを完全にクリーンアップし、インストーラーに頼らずデバイスマネージャーから手動で最新ドライバを適用することで、この問題を解決できる可能性が高いです。

少し手順は多いですが、この記事が同じトラブルで悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

Excelの印刷画面で「印刷」を押すことが出来ない場合の対処

Microsoft 365のOfficeにて、Excelで印刷を押そうとしたところ「印刷」がグレーアウトしており押せない事象に遭遇しましたので、その対処です。
まず確認すると、プリンター事態は”準備完了”となっており問題なさそうでした。

対処法の1つ目として、一度違うプリンターを選択して、もう一度選択しなおすと、不思議なことに「印刷」を押すことが出来ます。

対処法の2つ目は、COMアドインが印刷機能に干渉して印刷ボタンの操作に影響が出る場合の対処で、Excelの[ファイル] – [オプション]を開きます。

Excel のオプションで、[アドイン]を開き、画面下部の [管理] 項目で ”COM アドイン” を選択し、右の [設定] をクリックします。

”PDFMaker.OfficeAddin” がある場合はチェックを外し、[OK] をクリックします。

今回の場合は、この2点で改善しました。

どうもAdobe ReaderやAdobe Acrobatの自動バージョンアップが実施された後、このような事象が発生することが多いように感じます。
Adobe製品を、一度アンインストールして、再インストールしてみるのも手です。

Windows 11でデフォルトユーザーのスタートメニューのピン留め済みをカスタマイズする方法

Windows 11ではスタートメニューで表示されるアイコンがピン留め済みが標準となっています。この設定は、標準ではいろいろなものが表示されてしまうため、PCキッティングなどで統一した標準的なメニューにしたい場合があります。

このスタートメニューの設定はSysprpでは反映されないため、設定を手動でコピーしてあげる必要があります。

まず、表示させたいような「ピン留め済み」の状態にする必要があります。不要なピン留めの上で右クリックして「スタートからピン留めを外す」をクリックして削除していきます。同様に表示したいアイコンがあれば右クリックしてスタートメニューにピン留めをします。

同様に、下にある「おすすめ」の不要なものの上で右クリックして「リストから削除」を押します。

表示したいスタートメニューのピン留めに出来たら、コマンドプロンプトを起動して下記コマンドを実行します。実行内容は、robocopyというコマンドで、現在のユーザのスタートメニュー設定ファイルを、デフォルト プロファイルにコピーさせて、新規ユーザがこの設定を使うようにしています。

robocopy “%UserProfile%\AppData\Local\Packages\Microsoft.Windows.StartMenuExperienceHost_cw5n1h2txyewy\LocalState” “C:\Users\Default\AppData\Local\Packages\Microsoft.Windows.StartMenuExperienceHost_cw5n1h2txyewy\LocalState” “start*.bin”

コピーが完了したら、新規ユーザでログインしてみて、意図したスタートメニューの表示内容になっているかを確認すれば完了です。

HPEサーバのSmart Storage Administratorで「After completing the configuration – reboot the system.」と表示された時の対処

Intelligent Provisioning 3.90 を久方ぶりにさわって戸惑ったのでメモ書き。

BIOS(UEFI)起動中にF10キーを押してIntelligent Provisioning(IP)を起動、メニューからSR Storage Administratorを選択してSmart Storage Administrator (SSA)を起動しました。
RAID設定をちょこちょこっと変更して終了(再起動)しようとしたところ下記メッセージに遭遇。

After completing the configuration – reboot the system.

変更が終わったら勝手に再起動してくれそうなメッセージですが、実は待っていても再起動してくれません・・・。対処としては、RAID構成が絶対書き込まれているだろう30分ぐらい放置して、電源リセットとなります。

普通のIPだと右上とかに [×] ボタンがあったりするんですが、SSAのメニューでは表示されないようです。バグっぽい気もしますが、最近はHPE MegaRAID MRコントローラーに移行していて MR Storage Administrator で管理する感じだから、このまんまですかね。

Office 展開ツールで「Couldn’t install – Error Code: 0-2054 (0)」が出た時の対処

Office 展開ツール (ODT)で凡ミスを行ったのでメモ書き。

Office 2021をインストールするためにOffice Deployment Toolをダウンロードしてsetup.exeに引数を渡して実行しました。そうするとエラーが発生。

Couldn’t install
The configuration file wasn’t specified.
Error Code: 0-2054 (0)

初めは混乱して、ネットワーク疎通を確認したり、ウイルス対策除外を行ったりいろいろしていましたが、普通にメッセージにエラー内容が書いてありました。
原因は 引数の設定もれ です・・・。残念。

実行しようとしたコマンドは
setup.exe PerpetualVL2021.xml
なんですが、正しくは下記でした。
setup.exe /configure PerpetualVL2021.xml

引数が漏れて実行していたという単純ミスです。もし私みたいに慌てて調べた方は、コマンドを再度ご確認ください。