gpupdateにてグループポリシー更新時に「内部システム エラーのため、グループ ポリシーの処理は失敗しました」と表示された時の対処

何時からかは分かりませんが、コマンドプロンプトにて「gpupdate /force」を実行するとコンピューターポリシーの更新で下記が表示されるようになりました。

内部システム エラーのため、グループ ポリシーの処理は失敗しました。特定のエラー メッセージについては、グループ ポリシーの操作ログを参照してください。次の更新サイクルで、グループ ポリシーの処理が再試行されます。

色々やってみたところ、グループポリシーのファイルまではSYSVOLからコピーできていますが、レジストリに反映するところでコケていそうなことが判明しました。
そのため下記対応で改善しています。ただし本当に困っているときのみやってみてください。

1.まずレジストリエディタ (regedit.exe) を起動して次の場所を開きます。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft
2.「Microsoft」を右クリックして「アクセス許可」を開きます。
3.下にあるボタン「詳細設定」を開き、上の”所有者”の右にある「変更」を押して自分のアカウントに変更します。
そして下の「子オブジェクトのアクセス許可エントリすべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可エントリで書き換える」にチェックを入れて、OKで閉じます。
4.”アクセス許可”に戻るため、上にある「Authenticated Users」を選択、下で「フルコントロール」にチェックを入れて「OK」で閉じてやりました。

やってやったぜ!セキュリティも糞もないノーガード戦法です。

ITでご飯を食べている人間とは思えないような対応ですが、しょせんは自分のPCなので無問題ですよ。

HPE MSAストレージのハードディスク(SAS)ファームアップデートを行ってみた

HPE MSA 1050 / MSA 2050 共有ストレージに搭載しているSAS ストレージ ディスクファームウェアのアップデートを行ってみました。
少し引っかかる点としては、ID名がmanageの場合はリモート作業ができないということです。実はこれに引っかかって2日ぐらい悩んでました(笑)

昔の製品名MSA P2000 G3の時、管理 (manage) と監視 (monitor) の2種類のIDがありました。現在の最新MSAでは、manageでログインするとまずパスワードの初期設定が表示され、昔の!manageデフォルトパスワードはパスワードルール上再設定できないようになっています。
そしてそのmanageだと、Telnet/FTPなどリモートログインは許可されていても、ファームアップデートのツールでログオンできませんでした。
セキュリティ上の理由でしょうかね?

まずストレージのファームは下記から型番を入力して絞り込みます。今回はWindowsで実行できるものをダウンロードしています。
Hewlett Packard Enterprise サポートセンター – HPE MSA 1050
Hewlett Packard Enterprise サポートセンター – HPE MSA 2050

ダウンロードしたファイルを実行するとHPEパッケージセットアップが表示されるので「インストール」を押します。

パッケージが回答されると、ファームアップデートの画面になります。ここでのユーザー名にmanageが使えません。事前に別の管理者IDを発行してください。
IPアドレス、ユーザー名、パスワードを入力して「続行」を押します。

HDDのファームが古いものがあるか自動的に調べて、古いものがある場合は“最新ではありません”と表示されます。内容を確認して「インストール」を押します。

しばらく待つと、ドライブのフラッシュが完了します。
正常に完了したことを確認して「閉じる」を押してください。

企業メールアドレスでMicrosoftアカウントを作成・登録しようとして「職場や学校のメール アドレスを使ってサインアップすることはできません」と表示された時の対処

企業ドメインをOffice 365(Microsoft 365)のメールとして使用している場合はメールアドレスのID管理がAzure ADが行うため、同じメールアドレスでMicrosoftアカウント(Microsoft Passport、Windows Live ID)の新規登録を行おうとすると下記エラーが表示されます。

職場や学校のメール アドレスを使ってサインアップすることはできません。Gmail や Yahoo! などの個人用メールを使うか、新しい Outlook メールを作成します。

You can't sign up here with a work or school email address.

職場または学校アカウント(Azure AD)は会社が作成して会社が管理、Microsoftアカウントは個人が作成して個人が管理するものであり、どちらも作成可能だとユーザーに分かりにくくなります。
そのため2016年9月に、職場または学校アカウントに登録されるたドメインと同じものは、Microsoftアカウントで登録しようとすると警告表示されるようになりました。

ただ2020年7月現在、Microsoftが提供しているサービスすべてがAzure ADに対応しておらず、従来のMicrosoftアカウントをログインIDとして使用しているものがあります。
そのサービス登録をしようとすれば、通常では作成できないMicrosoftアカウントが作成できます。

対象のサービスは下記です。Microsoft検索エンジンBingのキーワード広告を行うサービスです。下記リンクをクリックして「Sing up now」から企業メールアドレスを入力すればMicrosoftアカウント作成できました。
Microsoft Advertising

WindowsマシンでNginxを使ったリバースプロキシを設定してみた

nginx(エンジン エックス)はApacheと同じようなWebサーバのアプリケーションで、すでに世界中で使われています。
今回、このアプリケーションを使用してリバースプロキシをテストしてみたので、それをメモ書きしておきます。

Windows版はdownloadから nginx/Windows-1.19.1 といった命名規則のものをクリックしてダウンロードします。ダウンロードしたファイルはC:\などにそのまま展開してしまえばOKです。

Nginxの起動は、下記プログラムを実行すれば大丈夫です。
C:\nginx-1.19.1\nginx.exe

リバースプロキシとしての設定は、メモ帳で conf\nginx.conf を開き、下記赤字のものを記載すれば動作しました。

http {
include mime.types;
default_type application/octet-stream;

sendfile        on;

keepalive_timeout  65;

server {
    listen       80;
    server_name  localhost;

    location / {
        root   html;
        index  index.html index.htm;
    }

    error_page   500 502 503 504  /50x.html;
    location = /50x.html {
        root   html;
    }

    location  /reverse-proxy {
            rewrite /reverse-proxy/(.*) /$1  break;
            proxy_pass         http://192.168.0.31;
            proxy_redirect     default;
            proxy_cookie_path /site/Web/ /reverse-proxy/site/Web/;
    }
}
}

個人的にはまったのはproxy_cookie_pathの設定で、Webアプリケーションでクッキーを書き込んでいるんですが、その時のアドレスとリバプロ経由のアドレスが違うため、設定したクッキーが読み込めずにログインできなくなりました。
ブラウザ[F12]キーで開発者ツールを起動させ、リクエスト・レスポンスヘッダなどを眺めていたらパスが違うことに気づき、書き換えて無事に処理完了。

書き方は公式サイトのモジュールproxy_cookie_pathに詳しくあります。

ノートパソコンの動作が遅いのは発熱が間に合っていないだけでした

某社で使用しているPCはNEC製2019年モデルなんですが、年式が新しいのに昼すぎると非常に動作が遅くなります。操作が1テンポ遅れるなんてものは普通で、チャット・会議ツールの Microsoft Teams なんかはチャットやチームの切り替え自体にも非常に待たされてストレスでした。

何が原因かわからずそのまま使っていたんですが、さらに最近動作が遅くなり、タスクマネージャーを起動して眺めていたらおかしなことに気づきました。
論理プロセッサ数が4なのに24%しか発揮していません。つまり1つだけの動作。
そして速度は0.39GHzという、1998年3月に発売されたPentiumII 400MHzなみです。

さすがにこれは遅すぎる(笑)

まずは電源設定を疑い、下記を参照して「高パフォーマンス」を表示させて選んでみました。Powershellで下記を実行するだけです。
powercfg -setactive 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c
Windows 10の電源オプションに「高パフォーマンス」「究極のパフォーマンス」を追加する

ただし今回の場合は、一瞬速度は上がりますが、余計に遅くなりました。
放熱面のキーボード面が非常に熱くなっており、間違った設定をしたようです。

根本解決としては、ファンレスのノートPCに、USB扇風機で風を当ててあげるとCPU速度が速くなりました。ファンレスでSSDという今どきのPCでしたが、とんだ罠です。クロックも無事に基本速度以上が出るようになりました。

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サンワサプライ USB扇風機 USB−TOY64N
価格:858円(税込、送料別) (2020/7/6時点)

使用しているUSB扇風機はこちらのモデルです。
ノートPCの奥の両端に、ホチキスの芯が入っている箱を2つ置いて後ろを浮かせるのもポイント。右斜めから風を当てて、手汗もかきにくくなり一石二鳥ですよ!

UPS Network Mngmt Moduleに割り振られたDHCPアドレスを調べる方法

HPE UPS R/T3000 G5(Q1L85A)にUPS ネットワークマネージメントモジュール(Q1C17A)を増設後、DHCPで割り当てされたIPアドレスを調べるのに手間取ったのでメモ書きです。

まず簡単な方法は、クライアントやサーバなどにHPEPP(HPE Power Protector)を導入して同じセグメントに接続、クイックスキャンしてしまう方法です。
HPEPPは下記から新しいものをダウンロードします。
HPE Power Protector – Windows

クライアントでインストールしたら、ブラウザで下記を開き、クイックスキャンを選択すれば同じセグメントにあるUPSを探してくれます。
http://127.0.0.1:4679/default.html
•ユーザー名 = admin
• パスワード = admin

もう一つの方法は、UPSマネージメントモジュールについてきたmicro USBを使用する方法です。

UPSネットワークマネージメントモジュールの上にある Settings UPS DATA にmicroUSBを接続、もう片方をクライアントに接続してTeraTermなどのターミナルソフトで接続して開きます。
そうすると下記が表示されるので、初期IDとパスワードを入力します。
•ユーザー名 = admin
• パスワード = admin

Welcome to the HPE UPS Network Module
ups-98-F2-C6-75-3B-23 login: admin
Password:

ログオンに成功したら netconf -4 コマンドを実行すればIPアドレスが確認できます。

---------------------------------------------
        Hewlett Packard Enterprise
        Single Phase 1Gb UPS Ntwrk Mgmt Mod
        Version 1.5.7

        Connected from USB serial
        This session will be automatically closed after 120 minutes or 15 minutes of inactivity.

Appropriate use:
 (a) you are accessing a private or government system.
 (b) this system usage may be monitored, recorded, and subject to audit.
 (c) unauthorized use of this system is prohibited and subject to criminal and civil penalties.
 (d) use of this system indicates consent to monitoring and recording.

---------------------------------------------
 Welcome to the Command Line Interface
 * To know the list of commands press [?]
 * If you need help enter [help]
---------------------------------------------

admin@ups-98-F2-C6-75-3B-23> netconf -4
IPv4:
  Mode     DHCP
  Address  192.168.253.18
  Netmask  255.255.255.0
  Gateway  192.168.253.1
admin@ups-98-F2-C6-75-3B-23>

netconfコマンドでIPアドレスの設定もできますが、私のようなアマチュアはGUIでなければミスが多いので、IPアドレスを確認後、Webでアクセスして各種設定を変更すれば完了です。

MariaDB 10.4セットアップ時にfailed to startが表示されるときの対処

MySQLをもともと開発していた人たちがOracle買収後に別のSQLとして開発しているMariaDBですが、インストールしてみると下記エラーが表示されました。
Service ‘MariaDB’ (MariaDB) failed to start. Verify that you have sufficient privileges to start system services.

イベントログを確認すると、アプリケーションにエラーが書かれています。一時ファイルを作成できないため、テンポラリーフォルダーなどを指定すれば解消できます。
InnoDB: Unable to create temporary file; errno: 0

まずは、テンポラリー用のフォルダーを用意します。私の環境ではテキトーに H:\tmp を作成しました。
次にmy.iniファイルにフォルダーを設定します。標準の場合は下記に保存されています。
C:\Program Files\MariaDB 10.4\data\my.ini

my.iniファイルをメモ帳などで開き、作成したフォルダーを設定します。注意点としては¥(円マーク)ではなく/(スラッシュ)でディレクトリを区切ってください。
tmpdir=H:/tmp

あとはそのままインストーラーの[Retry]を押せばインストール完了です。

オープンソースのKMSエミュレーターを使用してWindowsのアクティベーションを行う

前提:
vlmcsdは、違法にアクティベーション回避するためのツールではありません。

さて、そんな訳で、MicrosoftのKMSサーバーと同じ動きをするvlmcsdを使ってみました。紹介サイトは下記。
mikolatero/vlmcsd

vlmcsdの動作にはDockerが必要です。軽いLinuxである Alpine OS をベースとしたものがDockerでコンテナ化されているためです。そのため使用するにあたってまずは下記よりDockerをWindowsにインストールします。Windowsクライアントを選択して[Get Docker]を押せばダウンロードできます。
Docker Desktop for Windows

ダウンロードファイルがかなり大きいサイズのためビビりますが、インストールはデフォルトのまま[Ok]を押せばよいです。

Dockerのインストールが完了すると再起動が促されるので[Close and restart]を押して再起動を行います。

再起動が完了したら、タスクバー右下の△を押してクジラマークを右クリック[Settings]を開きます。

設定が開いたら表示される[General]にある中央の[Expose daemon on tcp://localhost:2375 without TLS]にチェックを入れます。下の[Apple & Restart]で適用して[Cancel]で閉じます。
これでDockerが使えるようになりました。

Dockerへvlmcsdをインストールするには、コマンドプロンプトを管理者として実行して下記コマンドを実行するだけです。Windowsファイヤーウォールが動作しているときはブロックされてしまうので[アクセスを許可する]を選択してください。
docker run -d -p 1688:1688 –restart=always –name vlmcsd mikolatero/vlmcsd

さて、これでvlmcsdが利用出るようになりました。

認証のテストは、対象のクライアントでKMSクライアントキーと、vlmcsdを導入したIPアドレスなどを指定して、通常のコマンドを実行するだけです。例えば下記のような感じですね。
cd “%WinDir%\system32\”
cscript slmgr.vbs -ipk 33PXH-7Y6KF-2VJC9-XBBR8-HVTHH
cscript slmgr.vbs -skms 192.168.0.13
cscript slmgr.vbs -ato

KMSサーバが壊れて認証がうまくできない!っといった(建前の)場合に、このツールは使える感じですね。いつまであるかわかりませんが、有志の方がインターネット上にvlmcsdを公開しているため、Dockerメンドクサイという方はここを参照先にしてテストしてみるのもよいかもしれません。
Microsoft KMS Activation