簡単便利なP2P型のVPNサービス Tailscale がすごい件

NanoKVMというIP-KVM製品を買いまして、これの設定に Tailscale というのがあって何だろうと思ってインストールしたらすごい便利なVPN製品でした。ちょいとご紹介。

Tailscale · Best VPN Service for Secure Networks

Tailscaleは、WireGuardという高速かつセキュアなVPNプロトコルを利用したP2P型のVPNサービスです。最大の特徴は、複雑なネットワーク設定やポート開放が不要で、アプリをインストールしてログインするだけで、世界中の自分のデバイス同士を安全に接続できる点です。
VPNの煩雑な設定や運用の手間を大幅に削減し、個人からチームまで幅広く使える、現代的で使いやすいVPNサービスです。ネットワークの知識がなくても、簡単かつ安全に自分専用のプライベートネットワークを構築できます。

マジすごいっす!

各デバイスにTailscaleクライアントをインストールすると、下記のようにTailscale専用IPアドレス(100.x.x.x)が割り当てられて、クライアントがインストールされていればこのIPアドレスにアクセスすることで接続できます。もちろんアクセス制限としてのポリシー設定も可能です。

わざわざVPN接続を事前にする必要もなく、インストール時にアカウントと紐づけしておけばいいだけという簡単使用。ポート開放不要で自宅ネットワークのデバイスを外部から操作できるため、リモートワーク時の自宅PCやサーバーへの安全なアクセスにピッタリですね!

クロスプラットフォーム対応しており、Windows、macOS、Linux、iOS、Android、Dockerなど幅広いOSで利用できるのもポイント高し。

個人利用であれば無料プランでも十分な機能を利用でき、3アカウント100デバイスまで無料で使えます。

ネットワーク管理者や情報システム部門の方などは、さっさとURLをブロックしておかないと、やりたい放題されてしまいそうな予感です。

私もしっかり入れました(笑)

Excelの印刷画面で「印刷」を押すことが出来ない場合の対処

Microsoft 365のOfficeにて、Excelで印刷を押そうとしたところ「印刷」がグレーアウトしており押せない事象に遭遇しましたので、その対処です。
まず確認すると、プリンター事態は”準備完了”となっており問題なさそうでした。

対処法の1つ目として、一度違うプリンターを選択して、もう一度選択しなおすと、不思議なことに「印刷」を押すことが出来ます。

対処法の2つ目は、COMアドインが印刷機能に干渉して印刷ボタンの操作に影響が出る場合の対処で、Excelの[ファイル] – [オプション]を開きます。

Excel のオプションで、[アドイン]を開き、画面下部の [管理] 項目で ”COM アドイン” を選択し、右の [設定] をクリックします。

”PDFMaker.OfficeAddin” がある場合はチェックを外し、[OK] をクリックします。

今回の場合は、この2点で改善しました。

どうもAdobe ReaderやAdobe Acrobatの自動バージョンアップが実施された後、このような事象が発生することが多いように感じます。
Adobe製品を、一度アンインストールして、再インストールしてみるのも手です。

ユニアデックスさんより今治残糸タオルをいただきました

ユニアデックス株式会社さんより、メールマガジンの景品である「ユニアデックス特性 今治残糸タオル」をいただきました。ありがとうございます。

生産の過程で残ってしまった糸「残糸」で作られた、エコな感じのタオルのようです。「先晒し染め」の糸 でタオルを作るときに糸が不足してまわないよう多めに糸を準備するようで、どうしても残ってしまう糸を使って作られたのが「残糸(ざんし)タオル」のようです。読み方は ざんし で ざんいと ではないみたいです。読めなかった(笑)

ハンカチとして使っていきます。あざーっす!

Windows 11でデフォルトユーザーのスタートメニューのピン留め済みをカスタマイズする方法

Windows 11ではスタートメニューで表示されるアイコンがピン留め済みが標準となっています。この設定は、標準ではいろいろなものが表示されてしまうため、PCキッティングなどで統一した標準的なメニューにしたい場合があります。

このスタートメニューの設定はSysprpでは反映されないため、設定を手動でコピーしてあげる必要があります。

まず、表示させたいような「ピン留め済み」の状態にする必要があります。不要なピン留めの上で右クリックして「スタートからピン留めを外す」をクリックして削除していきます。同様に表示したいアイコンがあれば右クリックしてスタートメニューにピン留めをします。

同様に、下にある「おすすめ」の不要なものの上で右クリックして「リストから削除」を押します。

表示したいスタートメニューのピン留めに出来たら、コマンドプロンプトを起動して下記コマンドを実行します。実行内容は、robocopyというコマンドで、現在のユーザのスタートメニュー設定ファイルを、デフォルト プロファイルにコピーさせて、新規ユーザがこの設定を使うようにしています。

robocopy “%UserProfile%\AppData\Local\Packages\Microsoft.Windows.StartMenuExperienceHost_cw5n1h2txyewy\LocalState” “C:\Users\Default\AppData\Local\Packages\Microsoft.Windows.StartMenuExperienceHost_cw5n1h2txyewy\LocalState” “start*.bin”

コピーが完了したら、新規ユーザでログインしてみて、意図したスタートメニューの表示内容になっているかを確認すれば完了です。

ヤマト運輸をかたりフィッシング詐欺「商品の配送先が不明なため、配送が一時中止となっています。早急に住所を更新してください」というメールが届きました

一瞬開きそうになって、ヤマトの再配達申し込みで入力してエラーになって気づいたのでメモ。

gmailに下記のようなメールが届きました。

ヤマト運輸株式会社 <st423384@zf7.so-net.ne.jp>

ヤマト運輸

配送状況のお知らせ

_______@gmail.com 様

ヤマト運輸をご利用いただきありがとうございます。
配送先住所に誤りがあったため、荷物が配達できませんでした。

お届け予定:2月25日(火) 時間帯希望なし

※天候・交通事情等により、お届けが遅れる可能性がございます。

送り状番号:4726-1827-2976

サービス名:宅急便(置き配指定可能)

品名:承り品(雑貨・日用品・食品等)

再配達を予約するには、以下のQRコードを長押しするか保存してください

gmailのフィルタリングが結構優秀でして、最近あんまりこういったメールを見なかったので普通に騙されかけました。
送信元が so-net.ne.jp で、かつ送り状 4726-1827-2976 は 配達済 になっています。

QRコードの方は読み込んではいないのですが、たぶん詐欺サイトでID/PASS入力したら様々なところにアタックされてしまやつだと思います。


同じメールにはご留意を。

HPEサーバのSmart Storage Administratorで「After completing the configuration – reboot the system.」と表示された時の対処

Intelligent Provisioning 3.90 を久方ぶりにさわって戸惑ったのでメモ書き。

BIOS(UEFI)起動中にF10キーを押してIntelligent Provisioning(IP)を起動、メニューからSR Storage Administratorを選択してSmart Storage Administrator (SSA)を起動しました。
RAID設定をちょこちょこっと変更して終了(再起動)しようとしたところ下記メッセージに遭遇。

After completing the configuration – reboot the system.

変更が終わったら勝手に再起動してくれそうなメッセージですが、実は待っていても再起動してくれません・・・。対処としては、RAID構成が絶対書き込まれているだろう30分ぐらい放置して、電源リセットとなります。

普通のIPだと右上とかに [×] ボタンがあったりするんですが、SSAのメニューでは表示されないようです。バグっぽい気もしますが、最近はHPE MegaRAID MRコントローラーに移行していて MR Storage Administrator で管理する感じだから、このまんまですかね。

Office 展開ツールで「Couldn’t install – Error Code: 0-2054 (0)」が出た時の対処

Office 展開ツール (ODT)で凡ミスを行ったのでメモ書き。

Office 2021をインストールするためにOffice Deployment Toolをダウンロードしてsetup.exeに引数を渡して実行しました。そうするとエラーが発生。

Couldn’t install
The configuration file wasn’t specified.
Error Code: 0-2054 (0)

初めは混乱して、ネットワーク疎通を確認したり、ウイルス対策除外を行ったりいろいろしていましたが、普通にメッセージにエラー内容が書いてありました。
原因は 引数の設定もれ です・・・。残念。

実行しようとしたコマンドは
setup.exe PerpetualVL2021.xml
なんですが、正しくは下記でした。
setup.exe /configure PerpetualVL2021.xml

引数が漏れて実行していたという単純ミスです。もし私みたいに慌てて調べた方は、コマンドを再度ご確認ください。

Amazon Linux 2023でlogrotateが動作しない場合の原因と対処

普段Windowsしか知らない人間がLinuxを使ってみて躓いたので、その原因と対処を書いておきます。
ログローテーションの対象ログが、複数の設定ファイルで同じものが重複していると動作しません。

Linuxでは、ログファイルを毎日・毎週などで新しいファイルにして、ログ調査などを行いやすくすることが一般的です。そのやり方として、logrotateというデーモンで、指定したタイミングでログファイルを新しくしたり圧縮したりできます。

昔のLinuxでlogrotateは、cronで実行するものでしたが、最近はsystemdのタイマーで実行するようです。今回ローテーションさせるため、/etc/logrotate.d/rsyslogにローテーションさせたいファイルを書いて、1日放置してみたところ動作せずログがそのままでした。

タイマーが正しく動いていないのかと下記コマンドを実行。

$ sudo systemctl enable logrotate.timer

そのあとに有効なタイマーを確認するために下記を実行したところ、logrotatedがありませんでした。

$ sudo systemctl list-timers
NEXT LEFT LAST PASSED UNIT ACTIVATES
Mon 2025-02-17 10:06:28 JST 24s left Mon 2025-02-17 10:05:26 JST 38s ago refresh-policy-routes@enX0.timer refresh-policy-routes@enX0.service
Mon 2025-02-17 13:47:26 JST 3h 41min left Sun 2025-02-16 13:47:26 JST 20h ago systemd-tmpfiles-clean.timer systemd-tmpfiles-clean.service
Mon 2025-02-17 20:10:44 JST 10h left Mon 2025-02-17 00:31:26 JST 9h ago update-motd.timer update-motd.service
Mon 2025-02-24 00:47:48 JST 6 days left Mon 2025-02-17 00:43:26 JST 9h ago fstrim.timer fstrim.service

4 timers listed.
Pass –all to see loaded but inactive timers, too.

ステータスを確認しても、Activeとなっていませんでした。

有効にならない理由が分からないため、logrotateの設定が正しいか検証コマンドを実行してみることに。

$ sudo logrotate -dv /etc/logrotate.conf
WARNING: logrotate in debug mode does nothing except printing debug messages! Consider using verbose mode (-v) instead if this is not what you want.

reading config file /etc/logrotate.conf
including /etc/logrotate.d
reading config file btmp
reading config file chrony
reading config file dnf
reading config file rsyslog
reading config file squid
error: squid:1 duplicate log entry for /var/log/squid/access.log
error: found error in file squid, skipping
reading config file wtmp
reading config file zabbix-agent
Reading state from file: /var/lib/logrotate/logrotate.status
Allocating hash table for state file, size 64 entries
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state
Creating new state

Handling 7 logs
(以下略)

そうすると、エラーとして「error: squid:1 duplicate log entry for /var/log/squid/access.log」が出ており、squidのログファイルを複数書いてしまっているのが原因でした。なんという凡ミス。

logrotateの設定ファイルを編集して、logrotateのstartとstatusをもう一度確認します。「Active: active」と表示されて正常に動作しました。

$ sudo systemctl start logrotate.timer
$ sudo systemctl status logrotate.timer
● logrotate.timer – Daily rotation of log files
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/logrotate.timer; enabled; preset: enabled)
Active: active (waiting) since Mon 2025-02-17 11:12:17 JST; 2s ago
Trigger: Tue 2025-02-18 00:00:00 JST; 12h left
Triggers: ● logrotate.service
Docs: man:logrotate(8)
man:logrotate.conf(5)

Feb 17 11:12:17 al2023sv systemd[1]: Started logrotate.timer – Daily rotation of log files.

タイマーが開始されたので、ログローテーションされたかをlsで確認します。

$ sudo ls -al /var/log
total 4716
drwxr-xr-x 8 root root 4096 Feb 17 10:19 .
drwxr-xr-x. 19 root root 269 Feb 13 10:49 ..
lrwxrwxrwx. 1 root root 39 Dec 19 16:08 README -> ../../usr/share/doc/systemd/README.logs
drwx——. 9 root root 23 Feb 13 10:21 audit
-rw-rw—-. 1 root utmp 384 Feb 14 13:14 btmp
drwxr-x—. 9 chrony chrony 108 Feb 17 10:19 chrony
-rw-r—–. 1 root adm 11403 Feb 14 13:45 cloud-init-output.log
-rw-r—–. 1 root adm 467265 Feb 14 13:45 cloud-init.log
-rw-r–r–. 1 root root 598495 Feb 17 00:45 dnf.librepo.log
-rw-r–r–. 1 root root 276279 Feb 17 00:45 dnf.log
-rw-r–r–. 1 root root 60566 Feb 17 00:45 dnf.rpm.log
-rw-r–r–. 1 root root 3859 Feb 17 00:45 hawkey.log
drwxr-sr-x+ 3 root systemd-journal 46 Feb 13 10:21 journal
-rw-rw-r–. 1 root utmp 292299 Feb 14 15:58 lastlog
-rw——- 1 root root 0 Feb 17 10:19 maillog
-rw——- 1 root root 0 Feb 13 10:49 maillog-20250217
-rw——- 1 root root 4624 Feb 17 10:19 messages
-rw——- 1 root root 3290421 Feb 17 10:11 messages-20250217
drwx——. 9 root root 6 Dec 19 16:08 private
-rw——- 1 root root 850 Feb 17 10:19 secure
-rw——- 1 root root 41075 Feb 17 10:11 secure-20250217
-rw——- 1 root root 0 Feb 17 10:19 spooler
-rw——- 1 root root 0 Feb 13 10:49 spooler-20250217
drwxrwx— 9 squid root 94 Feb 17 10:19 squid
-rw——-. 1 root root 0 Dec 19 16:08 tallylog
-rw-rw-r–. 1 root utmp 18439 Feb 14 15:58 wtmp
drwxr-xr-x 9 zabbix zabbix 65 Feb 17 10:19 zabbix

日付が入ったフィルが出来ており、問題なさそう。

念のため、タイマーのリストも再度確認。こちらも問題なく追加されていました。

$ sudo systemctl enable logrotate.timer
$
$ sudo systemctl list-timers
NEXT LEFT LAST PASSED UNIT ACTIVATES
Mon 2025-02-17 10:15:26 JST 7s left Mon 2025-02-17 10:14:26 JST 52s ago refresh-policy-routes@enX0.timer refresh-policy-routes@enX0.service
Mon 2025-02-17 13:47:26 JST 2h 32min left Sun 2025-02-16 13:47:26 JST 21h ago systemd-tmpfiles-clean.timer systemd-tmpfiles-clean.service
Mon 2025-02-17 20:10:44 JST 8h left Mon 2025-02-17 00:45:26 JST 10h ago update-motd.timer update-motd.service
Tue 2025-02-18 00:00:00 JST 12h left Mon 2025-02-17 10:12:17 JST 3min 1s ago logrotate.timer logrotate.service
Mon 2025-02-24 01:15:09 JST 6 days left Mon 2025-02-17 00:43:26 JST 10h ago fstrim.timer fstrim.service

5 timers listed.
Pass –all to see loaded but inactive timers, too.

logrotateさせるファイルを複数書くと、そもそもlogrotateが動作しないんですね。有効なところまで動作してくれてもいいのにとは思いますが、重複しているどちらが優先かシステム的には分からないのでこういった動作になるんでしょうか。
何はともあれ、単純にヒューマンエラーなので、設定のチェックなどが重要ですね。